Biotech

Defense Medicine & Biotech

Concept

防衛医療・バイオテックは、民生分野で発展してきた医療・救急・健康増進の技術を基盤としながら、過酷環境下で活動する人の安全とパフォーマンスを支える領域です。

救急対応や危機対応の現場では、標準化された手順、限られた時間と資源での意思決定、そして人員の状態把握が生存性と成果に直結します。しかし日本では、現場の救急装備や運用が国際的な知見の進展に対して十分に更新されていないという課題があります。装備の性能向上だけでなく、訓練内容、運用手順、効果評価の体系まで含めて継続的にアップデートしていく必要があります。

加えて、生体データの取得と活用基盤も課題です。日本ではプライバシーや運用文化の観点から生体データの収集に慎重である一方、データが不足すれば、何が効果的なのかを科学的に検証し、改善につなげることができません。だからこそ私たちは、データを「取る」こと自体を出発点に、睡眠、心拍、疲労、ストレス、回復といった指標を安全に取得し、解析し、現場に還元する仕組みを整えます。

さらに将来的には、BMI(ブレイン–マシン・インタフェース)を含む次世代のヒューマン・インタフェース研究へ接続し、複数システムを同時に扱う時代に増大する認知負荷を下げ、意思決定の質を高める技術へ発展させます。見えなかったもの(生体状態、環境、意思決定プロセス)を可視化し、必要な情報を適切な形で提示できる能力を構築していきます。

Biotech Concept

Product/Technology

次世代救急キット
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次世代救急キット

現場救急の最新知見を踏まえ、装備の構成と手順(プロトコル)を一体で更新するパッケージです。単なる物品の入れ替えではなく、想定シナリオに応じた優先順位、携行性、現場での判断負荷、教育・訓練のしやすさまで含めて設計します。導入後も実運用からのフィードバックを取り込み、継続的に改善される仕組みとして提供します。

生体データ取得・解析基盤
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生体データ取得・解析基盤

睡眠の質、心拍・心拍変動、活動量、回復指標などを、運用上無理のない形で取得し、解析結果を本人と組織の両方に還元する仕組みです。目的は監視ではなく、安全性とパフォーマンスの向上です。データの取り方・使い方が設計の中核であり、匿名化やアクセス制御、利用目的の明確化を含め、現場で受け入れられる運用設計をセットで整えます。

認知負荷低減インタフェース
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認知負荷低減インタフェース

複数の機器・情報源を同時に扱う環境では、認知負荷の増大が事故や判断ミスのリスクになります。本モジュールは、情報提示の最適化、注意資源の配分支援、優先度付け、手順ガイドなどを通じて、意思決定の質と速度を支援します。将来的にはBMIを含む先端インタフェース研究とも接続し、個人差を踏まえた支援の高度化を目指します。

可視化・シミュレーション技術
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可視化・シミュレーション技術

遠隔環境や電磁的環境、人体状態など「直接見えない要因」を、現場で扱いやすい形に変換して提示する技術群です。現実の観測データに加え、推定や仮説(シミュレーション)を重ねて状況理解を助け、訓練・検証・改善のサイクルを加速します。重要なのは、情報を増やすことではなく、判断に必要な形へ整えて提示することです。

Solution

生体データ活用基盤

生体データ活用基盤

自衛隊員を対象に、生体データを安全に取得・解析し、個人の健康管理と組織のリスク管理を両立させます。睡眠の質、心拍変動、活動量、回復指標などを継続的に測定し、疲労やストレスの兆候を早期に捉えます。これにより、事故や体調不良の予防、訓練計画の最適化を実現します。データの匿名化、アクセス制御、本人同意といった運用設計まで含めて提供し、個人が自身の状態を把握しながら、組織が全体のコンディションに基づいた運用計画を立てられる仕組みを構築します。

意思決定支援ソリューション

意思決定支援ソリューション

複数の無人機操作など、人が複数のシステムを同時に扱う場面で、認知負荷を低減し、適切な意思決定を支援します。情報の優先度付け、必要な情報の適切なタイミングでの提示、手順ガイドなどを通じて、オペレーターの判断の質と速度を向上させます。UI/UXの設計原則と実証データに基づき、訓練・実運用の双方で改善を重ね、ヒューマンエラーの抑制と複雑化する運用環境での信頼性維持を実現します。